2020年4月10日 / 社長ブログ

こんにちは、社長の濵口です。

東京オリンピック・パラリンピックへの大きな期待で明けた令和2年でしたが、わずか数か月後に、こんな形で世界中が大騒ぎになっているとは思いもしませんでした。

日頃、「好事魔多し」「一寸先は闇」という言葉は常に心掛けているつもりでしたが、さすがに今回のような「はじめて」だらけで先が予想できない状況には戸惑うばかりです。マンパワー頼みの工場形態ゆえに出来ることは限られていますが、丁寧な手洗い・うがいの徹底やマスク着用の励行など個人で出来ることはもちろん、営業出張等の制限・縮小や昼休みを二部制にするなど、出来ることに最善を尽くし、感染防止の意識を高めるとともに、国や県の方針、要請、指示に留意した行動をとりたいと考えています。

コロナ感染の状況は収束時期が見えず、地域や業種によってはたいへん不安な日を送っておられる方や、ギリギリの緊張感の中で仕事をする医療関係者もおられます。初の緊急事態宣言が主要都市を中心に発令される中、多少の不便はありますが、状況に応じては更に注意を払い、「やることはやる」そしてあとは「必ずなんとかなる」という気持ちを持ちたいと思います。

いつの間にか満開になった桜も散り始め、日に日に暖かくなっていきます。季節が巡るように事態が1日も早く終息に向かうことを願います。皆さまもどうぞご自愛ください。

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2020年3月2日 / 社長ブログ

宮部鉄工株式会社は、3月1日をもって創業90周年を迎えました。

1930年(昭和5年)故 宮部源一氏により彦根市仲町(現在の京町)で旋盤数台を置いて創業し、当初は手動ポンプ(ウィングポンプ)などの部品加工を始め、大阪の機械問屋様からの受注でバルブ製品も手掛け、昭和30年代後半からは高度成長期を背景に主として水道弁の自社ブランド展開を行うようになり、現在に至っています。

その間、時代や市場の波に晒されながら、今日まで継続できているのは、偏にお客様ならびにお取引様各位と市場関係先の方々、地域社会の関連先様、社員とそのご家族の方々など、多くの皆様のお支えとご協力の賜とあらためて感謝申し上げます。

そして水道業界ですが、成熟期とバブル崩壊が前後する中で、やがて長い停滞に入ってしまっている感がありますが、阪神淡路大震災以降、数々の自然災害を経験し、耐震化や老朽化対策を推し進め、業界こぞって「水」という究極の生活基盤を支えていこうとしています。

今後、当社も全社一丸となってものづくりを進める中で、技術を磨き、お客様のニーズをつなぎ、新たな可能性を広げることで、社会と地域に貢献し、社員の幸福に寄与するべく、当社の3信条の実践に努力してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

末筆ながら、今世の中は新型コロナウィルスの影響で、不安な空気感に包まれています。政府も今日からの公立学校の休校を要請するなど異例の事態になっていますが、1日も早い感染拡大の収束と正常な経済活動が戻ることを祈ります。

2019年12月23日 / 社長ブログ

社長の濵口です。ご無沙汰しております。(^^;

社内から「ブログの更新、今年出来てませんよね?」という厳しいご指摘を受けてパソコンの前に座っています。

ほぼ1年前!の前回のブログに綴った平成最後の皇居一般参賀を経て、時代は令和になりました。国を挙げての祝賀ムードの中で、多くの国民同様に新しい時代の幕開けへの期待で胸をときめかせ、いいニュースにもたくさん触れましたが、反面、悲惨なそして理不尽な事件、事故、不幸な災害も多くありました。よくも悪くも世の中は常に動いているんだなと思わされます。

その中で、話題になったいいニュースを自分が選ぶとしたら、渋野日向子プロの全英女子オープン優勝とラグビーW杯の日本代表チームの活躍です。SMILING CINDERELLAこと、しぶこちゃんの明るい笑顔と度胸満点のショットにすっかり癒され、魅入られたオジサンたちが続出しましたが、私もその一人です。また、ラグビー代表チームは、ONE TEAM のフレーズが流行語となったように、ONE FOR ALL , ALL FOR ONE の精神そのままに、過酷な練習を乗り越えた絆でベスト8入りの快挙を成し遂げました。渋野選手やラグビー代表を見て、あらためて人というのは個人であれチームであれ、強い信念と努力があれば、ここまで純粋に集中して誰も予想できない成果を出せるものなんだと感動しました。

翻って、弊社も、個人や部門で目標をもって活動していますが、はたしてそこまでの熱意やひたむきさがあるのかどうか?もちろんゴルフもラグビーも世界が注目するスポーツのビッグイベントで、我々庶民の日常と同列にしたらあかんかも知れませんが、仕事に対して懸命に最善を尽くせば、また、そういう人が一人二人と増えれば増えるほど、それなりの成果は必ず出ると確信しています。実は、弊社は来年3月に創業90年を迎えます。まだまだ困難ばかりの小さな企業ですが、いよいよ100年が見えてくる年に、お客様の笑顔をたくさんいただけるように、ONE TEAM で頑張りたいと思います。今年もお世話になりました。来る年も何卒よろしくお願い申し上げます。

真似できることから?

2019年1月7日 / 社長ブログ

あけましておめでとうございます。

社長の濵口です。

「平成最後の・・」様々なイベントが目白押しです。たまには何か一つは乗っかろうという訳ではないのですが、今年のお正月は地元を離れて東京へ行き、人生初の皇居の一般参賀に参加してきました。早朝7時半に二重橋前に着き、並ぶこと2時間半。一度、行列に入るとトイレにも行けないと聞いていましたので「オムツが要るかなぁ」と半ば本気で心配しましたが、当日は穏やかな快晴でなんとか長和殿前広場に入場できました。やがて天皇皇后両陛下はじめ皇族方がお出ましになり、年頭の祝辞を賜り、日の丸の小旗を振ってきました。周囲は思った以上に老若男女、グループ、カップル、お一人様など様々な中、貴重な経験が出来ました。子どもの頃、社会の授業で「天皇は国民統合の象徴」と教えられ、「象徴って何?」と思っていましたが、このときはそれがよくわかる感じがしました。

「平成」という字面のイメージとは違い、バブルの崩壊や震災、豪雨など色んな事件や災害があった30年でしたが、我々のような地方の中小企業が、また一つの時代を生き残れたことにちょっとした感慨と、お取引先様や関係各機関並びに従業員のみなさんへの感謝でいっぱいです。とは言え、何かと不透明で何が起きるかわからない情勢です。社員一同、気を引き締めて真摯に社業に取り組み、社会に役立つ企業として、新しい1年、新しい時代を希望をもって邁進したいと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2018年11月19日 / 社長ブログ

こんにちは、社長の濵口です。

あまりに暑すぎる夏は終わりましたが、この秋は、度重なる非常に強い台風や北海道の地震など厳しい自然に直面しました。台風21号のときは彦根周辺も強風による家や工場の破損や,信号機が曲がったり、地区によっては停電や断水などが起きて難儀しましたが、全国ではもっと深刻な被害もあり、各地で被害に遭われた方々には心からのお見舞いと一日も早い復旧を祈ります。

さて、先日、NHKのニュース番組で取り上げられていましたが、今週末に報じられるであろう注目のニュースがあります。11月23日(現地時間)にパリで開催される博覧会国際事務局(BIE)総会で、2025年国際博覧会(万博)の開催地に,はたして大阪が選ばれるかどうかという話題です。関係者の手応えとしては大阪がやや有利とも伝えられていますが、無記名投票ということもあり、結果はまったくわからないようです。

私たちの世代としては万博といえばやはり1970年の大阪万博(EXPO’70)のイメージが鮮烈です。比較的近い場所での開催ということで2回くらい連れて行ってもらったはずですが、両親も私も行列に並ぶのを嫌がり、人気のパビリオン(日本館、アメリカ館など)にはまったく行かなかったことははっきりしています。ただ、当時は小学3年生の子どもだったせいもありますが、このとき紹介されたり実際に作られたもの、例えば携帯電話、ロボット、「動く歩道」などは、なんとなくSFチックで近未来的で、半分は絵空事のように感じていましたが、今やそれらは現代の生活や産業に欠かせないリアルなものになっているのはご承知のとおりです。

そして、実はもうひとつ、個人的な悲しい驚きがありました。当時はEXPO70に象徴されるように、戦後25年の復興から高度成長期へ移り、そのピークを迎えようという時代で、「現代っ子」といわれた8歳の私からすれば25年前の「戦中戦後」は正に「大昔」で、歴史の1ページであり、江戸時代や明治維新と大差ない感覚でしたが、その25年の日本の目覚ましい変化はあらためて感心します。ところが一方で、自分を振り返ると、当時から数えるとそろそろ50年、つまり25年の大昔の2回分が経つのに、人生の折り返しにも気付いてるような気付いてないような、たいして何も成長していないような自分自身に気づき、大きな脱力感のような衝撃を感じてしまいました。

「壮にして学べば老いて衰えず」といいます。今からでも遅くはないと信じ、大切なことには関心と興味を持ち、成長を続ける努力の大切さを、テレビから流れる5歳の女の子の「ボーっと生きてんじゃねーよ!」というお叱りの言葉で噛みしめておりました。では。

2018年7月20日 / 社長ブログ

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こんにちは。社長の濵口です。

しれっと更新させていただきます。

梅雨明けとともに、まだ7月半ばにもかかわらず、全国的にとんでもない猛暑が続いています。ついこの前には、岐阜県で「今年初の40℃越え」なんてニュースもありました。猛暑日と熱帯夜の連続で食欲不振、疲労蓄積、睡眠不足の悪循環にならないように気を張っていますが、あとからボディブローのように効いてくることもあります。社内でもこまめな水分・塩分補給を呼び掛けてますが、皆さん暑いときは無理をせず、どうかご用心を。

子どもの頃(1970年代)、夏休みの宿題で毎日の気温を測ってグラフにした思い出があります。記憶が不確かですが、その頃、彦根の夏は真昼でも30℃に満たない日もあり、最高でも32~33℃程度だったような気がします。親や先生から「宿題は計画的に、10時くらいまでに、朝の涼しいうちにやりなさい」とか言われて、でも今や8時には30℃越えです。このところ毎日のように熱中症で何人が運ばれたとか、何人が亡くなったとかのニュースが後を絶ちません。今までは、今の子どもは弱くなったなあとか?自分も年を取って体力がなくなったかも?とか考えましたがどうも違うようです。これが温暖化なのかどうかわかりませんが、昔と今では明らかに暑さの酷さが違います。他愛もない話題で「暑いのと寒いの、どっちがいい?」というのがあります。本音を言えばどちらも厭ですが、普通に暮らしていても体調を崩しやすいのはやはり暑い方でしょうか。これから始まる高校野球や2020年の東京オリンピックもすごく楽しみですが、何だかすごく心配になってきました。外にいるだけでリスクが高まる昨今の危険な夏に、選手や観客に何事もないことを祈ります。、、、とか言いながら、次の週末にゴルフ場に出かける私に家内が言います。「正気?下手したら死ぬで」と。、、、多くの人が陥いりがちな過ちがもうひとつありました。それは・・・「自分は大丈夫やろ」(?)という根拠のない思い込みです。皆さんご自愛ください。

2018年4月23日 / 社長ブログ

こんにちは 社長の濵口です。DSC_0669

めっきり春めいてきました。いつもより早めに開花した今年の桜はすっかり葉桜に変わり、目前に近づいたGWに似合う新緑の様相を呈してきました。年度末の慌ただしさや寒さで緊張気味だった心身がほんわかとするような季節なのですが・・・。

先日、当地彦根の交番で、配属されたばかりの19歳の警官が先輩警官を拳銃で撃ち殺すという事件がありました。詳しい動機は捜査中とのことですが「厳しく罵倒されたから」という供述が伝えられています。また、別の事件ですが、13年前に広島県で自宅にいた女子高校生がナイフで殺害された事件の容疑者が逮捕されというニュースがあり、露見したきっかけというのが、容疑者は事件直後からある会社に就職して真面目に働いていたのですが、後輩の新人の態度が悪いことに腹を立て、後輩の尻を蹴り上げたところ後輩が警察に届け出て事件になり、指紋などを採取されたことからだとか。

結果として人の命がなくなっていることに繋がっているので、軽軽なことは言えませんが、職場の上司と部下、先輩と後輩だけでなく、様々な人間関係の空気感が変わってきていることを実感します。「ハラスメント」という新しい言葉がこんなに早く私たちオジサンにも定着するとは思いませんでした。「昔と違って」とか「時代が変わった」と言いますが、変わったのは時代ではなく「人」なのかもな?と考えてしまいます。

人によって受け止め方や考え方は様々なのですが、誰でも「怒り」の感情というのは避けて生きていたいものです。怒りに任せて争いになり、誰かや自分が傷つくのもゴメンですが、腹が立ったことを思い出したり話したりすると、心のもやもやみたいなのがどんどん大きくなって、とても嫌な興奮状態に陥ったりしてストレスが溜まります。そもそも、事の良しあしは別にして、怒っている人の様子というのは「美しくない」「醜い」ものですから。

ただ、そうはいっても、日常の中で他人(家族も)とかかわる以上、心地好いふれあいばかりとは限りません。ましてや職場という「仕事」を目的とする場所では尚更です。仕事に対する目的意識や使命感のあり方、そのあたりにハラスメントの線引きが隠れているような気がします。何かのコラムに怒りの感情が沸いたときはすぐに反応せずに「6秒待て」と書いていました。どんな怒りも6秒たつと感情のピークは過ぎてしまうので比較的冷静に対処できるという説があるそうです。もともと感情が控えめでケンカは苦手で、かつ、弁が立つ方でないので口喧嘩はもっと苦手です。もちろん、相手を言い負かしたい欲求もあるのですが、言い返す言葉を考えているうちに6秒経ってしまうのが苦手な原因かも知れません。そう思うと口が回らないのもそう悪いことではないかも知れません。

2018年3月16日 / 社長ブログ

こんにちは、社長の濵口です。

社長室のカレンダーに満開の桜並木の写真が載っています。関西では、奈良東大寺のお水取りが終ると、厳しい冬が終息し、本格的な春に向かうと言われています。今年は桜の開花が早いと言われていて楽しみです。

最近の話題と言えば、やはり平昌オリンピックです。開催前は、建設工事の遅れや緊張の続く北朝鮮問題などで「大丈夫?」と心配する向きもありましたが、終わってみれば、羽生結弦選手のオリンピック連覇、小平奈緒選手の500m金メダル、更には女子カーリングチームの大健闘ともぐもぐタイムが話題となるなど、日本選手が過去最高のメダルを獲得する見ごたえのある大会となり、日本全体が「未だ興奮冷めやらぬ」という感じです。そして、そのオリンピック開会の1ヵ月後、平昌パラリンピックが始まりました。

先日の休日の朝、パラリンピックのスキー回転競技をテレビで見ていました。はじめから興味をもって見たのではなく、なんとなくつけたチャンネルだっただけなのですが、思いがけず引き込まれ、結局最後まで観戦しました。正直に言うと、以前は、オリンピックは見ても、パラリンピックにはさほど興味がなく、見ようともしていませんでした。もっと正直に言うと、様々なハンデをもった選手が頑張る姿は「痛々しくて・・」とさえ思っていました。ところがこの時は、起き抜けで何も考えずにただぼんやり眺めるうちに、知らず知らずに時間を忘れて観戦することが出来ました。隻腕とか片足の選手たちがオリンピックと同じ急勾配のコースを滑っていきます。競技なので障がいの程度によるクラス分けなど、わからないこともありますが、彼らのハンデは生まれつきの人もあれば、事故などで突然背負った人もいると思います。それを乗り越えて、こんな世界の舞台で勝負出来るところまで来た努力は素直に「すごい」「尊い」と感じられました。考えてみると、どんな人間も企業も、すべてがはじめからみんな平等とは言えませんが、それを不満に、思考や行動を止めても何も始まりません。自分の現状や足りないところを受け止めて、前を見て頑張るしかない。そう思って見ると、パラリンピックはオリンピック同様、とても楽しめるものだと今さらながら感じることが出来ました。

今年度を振り返ってみると、もちろんいいことや成果を上げられたこともありましたが、力不足を痛感することも多々ありました。来年度も地道な努力をこつこつと続けたいと思いますが、自分たちの現状を把握し、正しい努力の方向を見極めて、力強く邁進したいと思います。

2018年1月4日 / 社長ブログ

20180104123525新年 明けましておめでとうございます。

本年が皆さまにとって良き年となりますようにお祈り申し上げます。

 

 社長の濵口です。

1月2日に「初打ちゴルフ」に行きました。気温は低めながら風も弱く、日差しもあるゴルフ日和でした。結果は後半盛り返すも前半の大叩きが響き、トータルではいつものダボペースのゆるいゴルフでした。(残念)

「今年の重大ニュース」は、いつの時代も年末の恒例となっています。仔細は書けませんが、昨年も世界・国内の様々な分野で「これは全部たった1年間の出来事?」と思える程の情報量が行き交いました。昔なら、「テレビで見た」「ラジオで聞いた」「昨日の新聞で読んだ」ことの多くは余程の重大事件以外は、いつの間にか「忘れてしまう」ものでした。また、扱われるニュースの項目数も限られていました。ところが、現代のネット社会は、実に様々な項目において様々なキーワード別に様々な情報(文章・画像・動画)に溢れていて、しかも世界で多くの人々が情報を受けることも発信することも出来る端末を携帯しています。改めてインターネットの功罪について考えてしまいます。

 そんなニュースの中で何か一つをあげるとしたら、製造業に関わる者としてはやはり、日本の中でも名だたるメーカー(鉄鋼、非鉄金属、自動車関連など)のデータ改ざんや無資格者による検査など一連の不正事件です。事実、弊社の製品にも鋼材や合成ゴムが使われることもあり、わずかですが客先からの確認の問い合わせもあり、対応しました。改ざん修正は品質そのものの信頼を損ねる事例であり、無資格者検査は信頼の上にある制度を覆す事例だと言われています。納期やコストなど取引上の要素もあったと想像しますが、ルールには必ず理由があり、そもそも、その要求や制度がなぜ必要とされるのかということを、一から理解しなおすことが必要です。残念なのは、これらをもって「(日本の)ものづくりメーカーは疑ってかかれ」と思われてしまうことです。誰もが知る有名企業と較べられることではありませんが、弊社でも苦情・クレームはやはりあります。今後も引き続き、どんなことであっても真摯に、すぐに対応し、作り手も買い手・使用者も双方が納得できるものづくりの体制を構築していきたいと思います。

さて、いつまでも下手くそなくせに大好きなゴルフですが、ゴルフ初心者にとって「100切り」は最初の大きな壁であり、憧れです。しかしスコアを誤魔化して「平均90台」を名乗ってもいつかはバレますし、第一に楽しくないと思います。品質やルールに対して真摯に接して、自分の仕事を「好き」になれたら不正もなくなるでしょうか?一連の品質問題をよそに、今年の経済界は世界的な景気拡大を背景に強気の予想がされていますが、公的予算ありきの我々の業界は今年も厳しい市況を覚悟しなければなりません。社員一人ひとりが気持ちを込めた品質とサービスでの底堅い信頼で選ばれるメーカーを目指します。本年もよろしくお願いします。

2017年12月18日 / 社長ブログ

 

 先日、仕事で札幌に行きました。日本海側と北日本を中心に寒波が襲うという予報でしたが、幸いにも予定通りの行動が出来ました。

 2日目の夜にそれは起こりました。現地のお客様とすすきのでの食事を終えて、ちょっと早めのお開きとなりました。大通公園でイルミネーションをやっていることを思い出し、同行していたD君と酔い覚ましの散歩を兼ねて公園に向かいました。行ってみると、テレビ塔の前から2ブロックくらいにかけて見事なイルミネーションが飾られて多くの人が見入っており、私たちも何枚かスマホカメラで撮影したりして、しばし観光気分に浸りました。この時期の札幌にしては比較的暖かかったとは言え、気温は1℃。そろそろ切り上げようと、西4丁目の通りをぶらぶらと南下している途中で、どのポケットを探っても「スマホがない」ことに気が付きました!慌てて来た道をなぞって、10時を回ってイルミネーションが消えた公園に戻り、あたりを探しましたが私のスマホはありませんでした。思い返すに写真を撮っているときその場に来ていた中年のカップルからカメラを頼まれたときにコートのポケットに自分のスマホを入れたつもりがすり落ちたのかも知れません。「仕方ない・・」と諦め、ホテルに帰る途中のすすきの交番でD君の携帯を連絡先として、遺失物の届け出をしました。

 部屋に戻り、ほぼ諦めつつも、このあとの携帯の解約とか買換えとかの面倒を思い、ため息をついていたら、D君から「見つかりました!」との連絡が。預けられているという大通交番まで急ぎ足で向かい、スマホは無事に戻ってきました。しかもそれだけでなく、交番で確認すると、私のスマホは手帳型のケースに入っていたのですが、数枚の名刺やホテルのカードキーと一緒に、なんと五千円札が1枚挟んでありました。すっかり忘れていましたが、〆のラーメン屋さんで支払ったお釣りの一部でした。拾った方は、このお札もそのままに届けていただいたのです。しかも、対応してくれた婦人警官曰く、拾った方は「謝礼も御礼の連絡も何も要らない」とのことでした。「日本っていい国やな」「札幌っていい街やな」「立場が変わって自分が何かを拾ったときは、同じようにしよう」、日付が変わろうとする時間帯になり、気温はマイナスになっていましたが、感謝感謝の温かい気分でホテルまで歩くことが出来ました。

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「札幌だけど塩ラーメン」

2017年12月7日 / 社長ブログ

こんにちは 社長の濵口です。

前回の更新から早や4カ月、確か前回は台風の話題で本題に入った文章だったような・・?

放っておけばいつまでも気が緩む性格は治らないなと反省しています。

 

季節外れですが、12月1日付けで3名の新入社員(男性2名、女性1名)が入社されました。年齢は27歳~43歳で、当然中途採用ということになりますが、当社にとっては大切なフレッシュマンであり、期待の星です。営業職のT君、事務職のI君、製造職のU君、三者三様ですがいずれも今後の活躍が待たれます。

当社は小さな会社ですので、至れり尽くせりのパーフェクトな新人研修プログラムなどはありませんが、それでも入社1日目だけは社長の「訓示」と、就業規則や各担当者による業務の流れの説明などが恒例となっています。「心構え」とか「訓示」なんて柄ではないのですが、世間話の延長のようなスタンスで、簡単に当社の沿革や市場での活動状況を含めた話をさせていただきました。その中で、いわゆる「工場系」の会社では、ほぼ常識的なことばですが「後工程はお客様、前工程は自分事」という考え方をしっかり持っていただくことをお願いしました。当社では水道用のバルブを製造していますが、ほとんどの人は、一般的に水道バルブなんてものは見たことも意識したこともないはずで、そんなものの名前や部品名や作業工程を覚えるだけでも一苦労だろうと思います。そういうモノを、営業して、仕入れて、作って、在庫して、売って、それを自分の生活の糧としなければならず、まずは自分のやるべき守備範囲を固める必要があります。

しかし、当社は小さな会社です。しっかりした部門・組織と十分な人材があってシステマティックにものごとが動くとは限りません。自分と前後の工程(業務)に関心をもって、可能な限りお互いが早く楽に成果をあげる=お客様の満足の質をあげることを第一に行動することを習慣付けていただきたいと思います。

前回は「中小企業は野球チームに似てる」と書きましたが、営業マンがお客様のストライクゾーンに投げた球を、お客様は「要求」という打球を打ち、その打球を見て全員が連携に備えた動きをします。新入社員さんたちには、一日も早く「難しいバウンドも適切に処理して、相手が捕りやすい球を素早く投げる」よいプレーヤーに成長されることを祈ります。

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